細胞の中からデトックス

炎症があるとき、鉄サプリはNGな理由

「友達は、鉄サプリで
元気になったのに、
自分は全く効果がなかった。」

なんてことありませんか?

または、
「鉄不足が気になるから
サプリメントを飲もう」
と思っている方、
ちょっと待ってください!

実は、
体に炎症があるときに
鉄サプリを摂取するのは、
まったく逆効果になる
場合があります。

炎症とは?


炎症は、体が細菌やウイルス、
怪我などに反応して起こる
防御反応」です。


一時的な炎症だけでなく、
全く自覚のない
慢性的な小さな炎症
体に負担をかけてる
ことが多いです。

炎症って具体的には?



炎症もいろいろあります。

  • 消化器系
    ピロリ菌感染、リーキーガット、カンジタ症

  • 呼吸器系
    副鼻腔炎、鼻炎、上咽頭炎(喉の奥の炎症)

  • 口腔
    歯の根っこの炎症、虫歯、歯周病

  • 皮膚
    アトピー、湿疹、慢性皮膚炎

  • 全身
    風邪、手術後の回復期、骨折後、自己免疫疾患の悪化時




自覚ない
気づかない
そんな炎症も
結構あります。

・腸カンジタ
・リーキーガット
・慢性上咽頭炎
・歯の根っこの炎症
・ピロリ菌感染
 など

私自身も
気づかないうちに
リーキーガットや
ピロリ菌感染でした。

なので
病気じゃないんだけど
結構しんどい
不定愁訴として
症状は色々出てました。

鉄と炎症の関係


本題です。

では、炎症があると
なぜ、鉄サプリを
摂らない方がいいのか?


体のどこかに
炎症が起こると、
肝臓から
ヘプシジン」という
ホルモンが分泌されます。

このヘプシジンには、
以下のような
働きがあります。

鉄の吸収をストップ
体のどこかに炎症があると、ヘプシジンは小腸からの鉄吸収を抑えます。せっかく鉄サプリを飲んでも吸収されにくくなるのです。

体内の鉄を閉じ込める
ヘプシジンは鉄を肝臓や脾臓、マクロファージ、フェリチンに閉じ込め、放出を抑制、血液中の鉄を減らします。


理由としては、
細菌やウイルスも
人間と同じ
鉄が必要なんです!

なので、
細菌やウイルスが
鉄を利用し
増殖するのを
防ぐための
防御機能」です。


ヘプシジン
ありがとう〜



炎症がある状態で
鉄サプリを摂取すると、
吸収されないばかりか、
炎症を悪化させる
可能性もありますし

余分な鉄は
活性酸素を増やし、
さらに体に負担を
かける場合もあります。

血液検査で炎症の確認


鉄は、体にとって
必要不可欠なミネラルです。

もし、食事だけで
補いきれない場合は、
鉄剤を摂る前に
血液検査が
とても参考になります。

炎症の指標となる項目
フェリチン、白血球数、TIBC、CRP、銅、AST-ALT、血小板など


血液検査
鉄が不足している
炎症がない
ことを確認すると
安心です。

また、
フェリチン値だけ、
白血球値だけ、と、
単一の指標だけ
見るのではなく
いくつかの血液データを
併せてみていくことも
大切になります。

また、
リーキーガット
カンジダ症などは
血液検査の数値に
直接反映し難い場合も多いです。

そのため、
症状や生活習慣を
総合的に評価し、
炎症や腸内環境を
改善する取り組み

また、
鉄が不足している
原因追求も
並行して行うことが
大切だと思います。

(※高額になりますが
カンジタや
リーキーガットの
評価をする検査を
行なっているクリニックも
あります。)