細胞の中からデトックス

カンジダ菌をわかりやすく解説(part2)




カンジダは常在菌の一種で、
免疫力がしっかり整っていれば
通常は悪さをしません。

ところが、
さまざまな原因で
カンジダ菌が増殖する
「カンジダ症」について
今回はもう少し深掘りです。


カンジダ菌の特徴と健康への影響



カンジダ菌は、
酵母菌でありながら、
糖の過剰摂取
アルカリ環境の条件下
形を変え、
どんどん増えていき
わたしたちの体に影響を
与えるていきます。


菌糸形成



カンジダ菌は、
増殖すると形態を
変えていきます。

カラダを糸状に伸ばし
腸壁に定着していきます。


この変身した
カンジダを
菌糸」と言います。

小腸は本来
フィルターの役割をし
有害物質は遮断、
必要な栄養素だけが
取り込まれていく
システムです。

しかし
腸壁に根を
はやしながら
増殖していく
菌糸のせいで、
腸のフィルター機能が
破壊され、毒素や、
未消化の食べ物が
腸管から漏れ出ていき
血中にのって全身に流れます。


いわゆる「リーキーガット」を
引き起こします。


リーキーガットは
体に炎症や
アレルギー反応を
引き起こす
原因にもなります。

バイオフィルムの形成



カンジダ菌は、
バイオフィルムという
保護膜を作り、
抗菌剤や免疫から
身を守ります。


このフィルムは
カンジダ菌同士の
コミュニケーションを助け、
増殖を加速させる
働きもあります。

甘いものへの欲求



カンジダ菌は、
糖をエネルギー源と
するため、カンジダ菌が
増えると脳に
「甘いものが欲しい!」
という信号を送る
ことがあります。


ついつい甘いものを
食べたくなるのは、
そのカンジダ菌からの
オーダーが影響かも
しれません。


実際に
カンジダ菌を
除菌した人から

「甘いもの欲求が減った」
という話はよく聞きます。

鉄分を奪う


カンジダ菌は鉄を必要とし、
体内で鉄分を奪い合います。
特にカンジダが増えている時に
鉄分サプリを摂ると、
カンジダ菌がさらに
増えるリスクがあるので
注意が必要です。


カンジダ菌が増えた時の症状



カンジダ菌が過剰に増えると、
以下のような症状が出ることがあります。



  • お腹の張りやガスがたまる
    (カンジダ菌が増えると、腸内でガスを発生させることがあります。これにより、腸内にガスがたまりやすくなり、膨満感やお腹の張りを感じやすくなるのです。)


  • 慢性的な疲れ
    (細胞のエネルギー工場でもあるミトコンドリアにダメージを与え、エネルギー産生が低下します。体が十分なエネルギーを作れず、慢性的にお疲れ状態になる場合もあります。)


  • ブレインフォグ
    (カンジダ菌が増殖すると、アセトアルデヒドアンモニアといった有害な物質を生成します。これらの毒素が体内に蓄積されることで、頭がぼんやりする感覚、集中できない、記憶力の低下などの原因となります。)


  • その他
    (口の中に白い膜ができる「口腔カンジダ症」、口角炎、水虫、膣や肛門のかゆみ、不妊、低血糖、リーキーガットからの皮膚炎やアレルギー症状、などなど)




カンジダ菌を防ぐための対策



カンジダ菌の
増殖を防ぐためには、
日常の生活習慣を
見直すことが大切です。

  • 糖分を控える
    カンジダ菌のエサとなるパンやスイーツ類やジュース、精製された炭水化物は控え、野菜やタンパク質中心の食事を心がけましょう。厳格な糖質制限は、免疫力を下げ、カンジダの再発を繰り返す可能性があるので注意が必要です。



  • 免疫力を高める
    十分な睡眠やストレス管理を行い、免疫力を保ちます。
    他にも、隠れた慢性炎症があると免疫を下げるので、炎症を見つけ出し治療していくのも必要です。


  • 胃酸を出す
    カンジダ対策として、胃酸をしっかり出すことがとても大切です。胃酸が減ると環境がアルカリ性に傾き、カンジダ菌の増殖を助けてしまうリスクがあります。逆に、胃酸が十分に出ていると、酸性の環境が保たれ、カンジダ菌の増殖を抑えることができます。

    胃酸をしっかり出すために、ピロリ菌検査を受けることもおすすめします。ピロリ菌は胃酸の分泌を抑えてしまうため、除去が必要な場合もあります。ただ、ピロリ菌除去を行う際、抗生剤を使用し、腸のアルカリ化に傾ける可能性があるので注意が必要です。

    また、食事前に胃酸の分泌を助けるために、レモン水や梅干し、酢の物をメニューにプラスすると胃酸を促進してくれます。さらに、サプリメントでカバーすることも可能です。例えば、ベタインHCLは胃酸の分泌を助けるサプリメントとして知られています。




  • 抗カンジダ作用のものを摂る
    中鎖脂肪酸のココナッツオイルやMCTオイル、ニンニクや玉ねぎ、オレガノオイル、シナモンやクローブ、オリーブリーフなどは自然の抗菌剤としてカンジダ菌を抑制する効果があります。サプリメントで除菌する場合は、耐性がつくのでローテーションで摂る必要があります。併せてバイオフィルムを取り除くことも大切。


知っておこう!ダイオフ症状のこと



ダイオフ(Herxheimer反応)
症状とは、
カンジダ菌や
他の病原菌が
急激に死滅した際に
起こる一時的な
症状です。


抗菌作用で
カンジダ菌が
死滅される時に

アセトアルデヒド
アンモニアなどの
毒素が体内に
放出され、

体がこれを
処理しきれないことで


頭痛、疲労感、筋肉痛、吐き気
などの症状が現れる
ことがあります。


お酒に弱い人は、
遺伝子的に
アセトアルデヒドを
分解する酵素
(アルデヒド脱水素酵素)
が少ないため、
カンジダ菌の増殖や
ダイオフ反応で

体内に発生する
アセトアルデヒドを
十分に分解できません。


その結果、
体に負担がかかり、
ダイオフ症状が
強く出やすくなります。


除菌した場合
最初の数日、
特に2〜3日目あたりに
ダイオフ症状が
最も強く出ることが多く


1週間程度で
軽減していくことが
一般的ですが
個人差が大きい
ところでもあります。


1週間以上
続く人もいれば、
全くダイオフ症状が
ない人もいます。


カンジダ対策は
少し根気が必要ですが、
腸内のケアを
することで
確かな健康が
待っています。