ダイエットに苦戦していませんか?くびれたウエスト、憧れますっ!実は、あなたの腸内で作られる「短鎖脂肪酸」が、ダイエットの強力な味方になるかもしれません。
短鎖脂肪酸って何?
ビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌は、私たちが消化できない食物繊維を発酵させ、その過程で短鎖脂肪酸を生成します。
主に
✳︎ 酢酸
✳︎ プロピオン酸
✳︎ 酪酸
の3種類があります。
善玉菌は、食物繊維を「食べて」エネルギーを得る過程で、副産物として短鎖脂肪酸を作り出してくれるんですね。その短鎖脂肪酸は、なぜ私たちの健康に関係しているのでしょうか?
短鎖脂肪酸の役割
短鎖脂肪酸の役割をもう少し詳しくみていきましょう。
✳︎ 排便を促す(うんちが出やすくなるよう助けてくれます)
✳︎ 摂取した体に大切なミネラルを細胞に届けてくれる(細胞を元気にしてくれます)
✳︎ 腸内の免疫機能を活性化
✳︎ 悪玉菌の増殖を抑えてくれる
短鎖脂肪酸は腸内のpHを下げ、善玉菌にとって好ましい環境を作ります。これにより、さらに善玉菌が増殖し、より多くの短鎖脂肪酸が作られるという好循環が生まれます。
短鎖脂肪酸はダイエットの味方
しかも!
短鎖脂肪酸は、ダイエットを助ける隠れた味方なんです。バランスの取れた食事と共に、「食物繊維の摂取」を意識することで、効果的なダイエットにつながります。
満腹感をアップ
短鎖脂肪酸は、満腹感を感じるホルモンの分泌を促します。
これにより、過食を防いだり、脂質やブドウ糖の代謝を促進して、脂肪の蓄積を抑えてくれます。
短鎖脂肪酸を増やすには?
食物繊維が豊富な食品を摂取する!やっぱりここでも大切になってくる食物繊維なんですね。とくに善玉菌のエサになる水溶性の食物繊維を意識して食べます。
野菜、果物、全粒穀物、豆類、わかめ、きのこ類、オリゴ糖などを積極的に食べましょう。
(わかめ、もずく、山芋、大根、玉ねぎ、オートミール、アボカドなどオススメですよ)
発酵食品の摂取
直接善玉菌を補給します。
納豆、ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け、麹など
冷えたご飯
研究から、冷えたご飯も短鎖脂肪酸を増やすことがわかっています。暑い時期などは、塩のおにぎりなど冷めてから食べるのもいいですね。
※食物繊維でお腹の張りが強くなる方は、SIBOの可能性があるので少し注意が必要です。この辺は個体差があります。
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結論として、食物繊維は単なる「おなかの掃除屋」ではなく、ダイエットの強力な味方なのです。バランスの取れた食事の中に食物繊維を意識的に取り入れることで、より効果的で持続可能なダイエットを実現できるでしょう。