細胞の中からデトックス

お腹の膨満感やガスの裏に潜む真犯人!SIBOとは

お腹の中で起きている”小さな反乱” SIBO


食後にお腹がパンパン、オナラがプップっ!と毎日頻繁にでる!
そんな方にはぜひ知って欲しい「SIBO

SIBO、正式名称を「Small Intestinal Bacterial Overgrowth(小腸細菌過剰増殖)」といいます。

簡単に言うと、小腸内で細菌が過剰に増殖している状態のことです。



正常な状態では、大部分の食物は小腸で消化・吸収されます。しかし、SIBOの場合、小腸で過剰に増えた細菌が食物を発酵させてしまいます。この発酵過程で、水素、メタン、などのガスが生成されます。これらのガスが、腹部膨満感やガスの増加、腹痛などの症状を引き起こします。

SIBOの症状

  • 食後、数時間でお腹がぽっこり膨らむ

  • ガスがたまる、おならが増える

  • 下痢や便秘、またはその両方

  • 腹痛や胸焼け

  • ゲップがよく出る

  • 疲労感


SIBOは単一の原因で発症するわけではなく、複数の要因が絡み合って起こることが多いです。

ストレス


胃酸抑制剤の長期使用


腸の蠕動運動が弱まっている


慢性疲労からくる免疫力低下など

また、SIBOによる腹部膨満感は、胃内圧を上昇させ、逆流性食道炎の症状を引き起こしたり、悪化させる可能性もあります。

SIBOが疑わしい人は、この食べ物たちにご用心



高FODMAPな食品に気をつけます。
フォドマップとは、小腸で消化吸収されにくい糖質のことで、英語で「FODMAP」とし、以下の頭文字から付けられました。

F:fermentable 発酵性の

O:oligosaccharides オリゴ糖

D:disaccharides 二糖類

M:monosaccharides 単糖類

And

P:polyols ポリオール(糖アルコール)


高FODMAP食品は、SIBOを悪化させる可能性があるので注意しましょう。

具体的には、

✳︎ 高FODMAP
玉ねぎ、ニンニク、ごぼう、さつまいも、豆類、小麦類、大麦、ライ麦、牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、クリームチーズ、りんご、梨、ソーセージ、加工肉、オリゴ糖、お砂糖、ジュース類、お菓子など

因みに、SIBOさんに安心な低FODMAP食品は以下の通りです。

✳︎ 低FODMAP
にんじん、きゅうり、ほうれん草、ズッキーニ、トマト、じゃがいも、なす、パプリカ(赤、黄、緑)、レタス、バナナ(完熟していないもの)、ブルーベリー、イチゴ、レモン、ライム、キウイ、パイナップル、鶏肉、牛肉、豚肉、魚、卵、アーモンドミルク、ココナッツミルク、米、キノア、そば など

※上記食品以外にも、高・低フォドマップ食はたくさんあります。

また、食品の反応は個人差も大きく、長期のあいだ高フォドマップ食を一切食べない食生活を長く続けると、栄養バランスが偏るため望ましくありません。「高フォドマップ食は絶対に食べない」という考え方ではなく、少しの間、一時的に高FODMAPを控えてみて「身体の不調の原因になっているかもしれない食品を知る」という捉え方がいいと思います。



クリニックでのSIBOの診断方法は、呼気テストが一般的なようですが、割とコストがかかるところがデメリット。クリニックでの治療法は、抗生物質療法、食事療法などだと思います。



また、免疫力が下がった状態で、SIBOの除菌をしても、再発のリスクもあるので、併せてストレス回避と生活の見直しも大切になります。



ご不安な方は、栄養相談外来のあるクリニック、ナチュロパス、分子栄養学カウンセラーなどにご相談されることをおすすめします。もちろん、こちらでもご相談受け付けています。