細胞の中からデトックス

体調を左右するたんぱく質と消化力の関係とは?



分子栄養学を学ぶと「たんぱく質食べましょうね!」と言われます。私は、胃がすこぶる弱かったので、このたんぱく質を無意識的に避けていたことを、分子栄養学を勉強してから気づきました。


特に朝とお昼!


栄養療法する前は、こんな感じでした。

→トースト、目玉焼き、ブロッコリー、コーヒー、R1、フルーツ

→チャーハンとサラダ

食物繊維もたんぱく質も少ない。

この時は、リーキーガットもあり、私の場合「抜け毛、乾燥、肩の痛み、倦怠感、よく風邪をひく」などなどありました。なんとなく、身体は重たい、ズーーーーーンっな感じ…です。子育て真っ只中で、寝不足もありましたから尚のことです。

たんぱく質の役割



では、なぜ分子栄養学では、「たんぱく質、たんぱく質」と言うのでしょうか?

なぜなら、体はたんぱく質の塊だからです。だけど、それだけじゃないんです。たんぱく質の役割はこんな感じです。


・身体を作っている(皮膚・髪・筋肉・骨など)

代謝に必要な「酵素の原料」がたんぱく質(体内で合成されるアミノ酸から構築されたタンパク質)

食べたものを小さく吸収しやすい状態にする「消化酵素の原料」がたんぱく質

血液中で「栄養を運ぶ役の運搬船」の原料がたんぱく質

活性酸素を増えすぎないよう中和してくれる「抗酸化物質の原料」がたんぱく質

病気や細菌から守ってくれる「防御隊の役目」もたんぱく質

ケガの回復、成長の手助けも手伝いだってやってくれるたんぱく質



たんぱく質は、体を作るだけじゃないんです。

役割も多く、身体にとっては、なくてはならない存在。「車とガソリン」のような、「植物と土のような」そんな関係性にも思えてきます。

このたんぱく質、年配の方、病気の人、疲れている人、胃腸の弱い人にとって、効率よく「消化・吸収する」ことって、案外難しいと思います。


消化力を上げない限り、いくら栄養やサプリを摂っても、なかなか体調の回復も上がらず、むしろサプリやプロテインを摂ったり、頑張ってお食事にお肉を増やしても、「症状が悪化する」ことは、よくります。


もちろん、体調が良くなる方も多く、この辺は個人差が大きくなってきます。これらのたんぱく質、消化力が低いと上手く代謝されません。つまり栄養素がうまく吸収されないことで、


細胞が必要な栄養を獲得できない → 細胞の機能が低下 → 体の各組織や臓器が正常に機能しづらくなる → 症状が出る

なので、分子栄養学でも、アーユルヴェーダと同じ考え「消化力ファースト」なんです。

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健康を取り戻すために、たんぱく質をしっかり摂ることが大切ですが、それ以上に「消化力を高めること」が重要です。たんぱく質は、ただ食べるだけでなく、しっかり消化・吸収して初めて、体に必要な栄養を届けることができます。私自身の経験を通じて、分子栄養学とアーユルヴェーダが教えてくれる「消化力ファースト」の考え方が、体調を整えるカギだと感じました。一歩ずつ、自分の体と向き合いながら、消化力を大切にしてみませんか?