細胞の中からデトックス

糖のきそ③:糖新生


今回は、「血糖きそ」の最後

糖新生のお話しです。

糖新生とは?

私たちは、
エネルギー源として
糖を使っています。


通常、
食事からエネルギーを
得ていますが、

食事を取らない時は
血液中の糖が不足します。

そんな時、体は
エネルギー不足だ!」
と判断し、

糖じゃないものから
糖を作り出します。


この仕組みを
糖新生(とうしんせい)

と言います。

糖新生の仕組み

糖新生は、
腎臓でもされていますが
主に肝臓で行われます

体内にある物質を材料にし、
そこからブドウ糖を作り出します。

糖新生の材料

  • アミノ酸
    (筋肉が分解されたもの→特にアラニンやグルタミン)
  • 乳酸
    (運動などで筋肉から出た物質)
  • グリセロール
    (脂肪が分解された物質)

つまり、
食事から糖が取れない場合
体が自分の中にある
材料を切り崩し
糖(グルコース)
に変えて

細胞に届け
エネルギーを作りだします。

また、別の経路では
肝臓で脂肪を分解し
ケトン体を作ります。
ケトン体は、
糖の代わりに
脳や筋肉のエネルギー源
として利用されます。

糖新生とケトン体は
補完的に働き
血糖値を安定させてくれます。

糖新生には肝臓が大切


肝臓は、
糖新生の中心的な役割です。
日常的に糖新生は行われます。

例えば、

食事と食事の間隔が長い
睡眠中
運動量が多い
ストレスを感じる時

こんな時、
エネルギー不足を感じ
肝臓が糖新生を行います。


もし
肝臓機能が低下いてると、

グリコーゲン合成
糖新生がうまくいかず
エネルギー不足になります。

そうすると
疲労感や
集中力の低下、
血糖も不安定。

こんな時、
血糖を安定させようと
体は、別の手段にでます。

血糖を上げるホルモン

アドレナリン
ノルアドレナリン
コルチゾール

を分泌します。



低血糖により

アドレナリン
過剰に分泌すると
イライラします。

ノルアドレナリン
過剰に分泌すると
不安感に襲われ
何かと心配になります。


コルチゾール
過剰に分泌すると
副腎疲労が進行していきます。

もし
糖新生がうまくいってないと
低血糖が頻発し
血糖を上げるホルモンたちが
過剰に動員される為
精神面が不安定になります。

しかし
低血糖対策をすると

「子供に怒る回数が激減した」
「夫婦喧嘩へった」
「頭の中の不安がなくなった」

ということは、
栄養療法でよくあります。


糖新生には
肝機能が重要

肝臓ケアには
デトックスと運動
大変有効だと思います。

糖のきそ【まとめ】

糖の吸収

  • 食事 → 消化 → 小腸からグルコース吸収 → 血液に入る
  • 血糖値の上昇 → インスリン分泌 → 細胞内へグルコースを取り込み

グルコースの利用

  • 赤血球神経系 → グルコースを最優先で使用
  • 筋肉 → 活動時にグルコースをエネルギーとして利用
  • 肝臓 → グリコーゲンとして一時的に貯蔵、さらに余剰分は中性脂肪として脂肪細胞に貯蔵

グリコーゲンの分解

  • 食事と食事の間隔が空いたとき → 肝臓と筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を維持
  • グリコーゲンが枯渇すると、次のステップへ

糖新生(グルコースが不足した場合)

  • 肝臓腎臓で主に行われる
  • 原料:
    • アミノ酸(筋肉分解)
    • 乳酸(運動後)
    • グリセロール(脂肪分解)
  • ストレス時はコルチゾールが糖新生を促進して血糖を維持

ケトン体の生成(糖がさらに不足した場合)

  • 肝臓で脂肪酸からケトン体を生成(糖不足の補完的エネルギー源として脳や筋肉で利用)

ストレスと血糖上昇ホルモン

  • 血糖が急激に下がると、体はアドレナリンノルアドレナリンコルチゾールを分泌して血糖を上げる
  • これらのホルモンが過剰に分泌されると:
    • イライラ不安感情緒不安定などのメンタル症状が発生
    • 副腎への負担が増し、副腎疲労に繋がる

肝臓の役割とデトックスの重要性

  • 肝臓は糖新生や血糖調整の中心的な役割を担う
  • 肝機能が低下すると、糖新生グリコーゲン分解が不十分になり、血糖が不安定に
  • 肝機能向上のためにはデトックスが効果的(有害物質の排出をサポートし、肝臓を保護)

長文失礼しました。