体調が悪いのに
「検査では異常なし」
「薬を飲んでも改善しない」
という方は
いらっしゃいませんか?
体調不良の
原因がはっきりしないまま
不快な症状が
続いている方も
多いと思います。
その原因の一つとして
もしかしたら
「慢性上咽頭炎
(まんせいじょういんとうえん)」
が隠れている
かもしれません。
慢性上咽頭炎は、
鼻や喉だけでなく
全身の症状にも
関わることがあり
その治療が
体調改善の
カギになることが
あります。
上咽頭ってどこ?
上咽頭は、
鼻腔の奥、
のどちんこの
奥に隠れていて
ファイバースコープで
確認できる場所にあり
実際に目視は
できない場所に
あるそうです。
なので、
口を開けても
直接見えない場所に
あります。
上咽頭は
表面が線毛上皮で
覆われていて
ここには
多くのリンパ球が
常に待機しています。
体の免疫機能を
もつ器官で
外から入ってくる
細菌やウイルスに
対抗する重要な
役割を持っています。
慢性上咽頭炎とは?
感染症などを
きっかけに
強い炎症へ
急性上咽頭炎へと
移行します。
風邪だと、
免疫力が高ければ
数日で炎症が
ひいていきます。
しかし、
寝不足、
副腎疲労、
ストレスなどで
免疫力が
低下していると
上咽頭炎は、
なかなか
治ってくれません。
そして、
上咽頭が
慢性化していきます。
この頃には、
自覚症状が
無い方がほとんど。
なので、
気づきにくいのです。
慢性上咽頭炎になる原因
その他にも、上咽頭が悪化する原因はさまざまです。
- 細菌やウイルス感染
- 花粉、黄砂、PM2.5、ハウスダスト、たばこの煙、排気ガス
- 寒冷、低気圧
- ストレス
- 常に鼻水が出る(後鼻漏)
- 口呼吸
慢性上咽頭炎の症状
慢性上咽頭炎による主な症状は、以下のようなものがあります。
- 喉の痛み
- 頭痛や肩こり、舌の痛み、知覚過敏
- めまい、吐き気
- 全身の倦怠感
- 睡眠障害
- 記憶力、集中力の低下
これらの症状以外にも、
上咽頭の炎症が
トリガーとなり
リンパ球などの
免疫が活性化します。
そうすると、
サイトカイン
(炎症物質)が
血流にのって
全身に波及し、
上咽頭から離れた
腎臓や関節、皮膚などに
炎症を起こします。
これを
「病巣炎症」と言って
全身疾患を引き起こす
こともあります。
本当だと
外敵から自分の
身体を守るシステムですが
白血球にバグが生じ
自らの組織を
攻撃しはじめる
「自己免疫疾患」
の病態になることも
あるようです。
慢性上咽頭炎と副腎疲労の関係
体内に自覚がないけど
炎症がある場合
栄養療法は効きません。
今回の取り上げた
慢性上咽頭炎も
そうです。
体内に炎症があると
常にコルチゾールが
過剰分泌します。
そうすると
HPA軸
(視床下部-下垂体-副腎軸)
が乱れ、副腎疲労が進行。
関連記事:副腎疲労とは?
コルチゾール過多に
なると、交感神経が
常に優位になり、
胃酸分泌も低下
(消化システムは副交感神経支配下)
これにより、
タンパク質の
消化吸収不良や
ミネラル吸収が
阻害されたりします。
だんだん
エネルギーが不足し
今度はそれを補う為に
甘いものが
欲しくなります。
免疫力は低下し
スイーツタイムが日常化
こうなると
カンジタ菌が増え始め
腸の炎症…などなど
と、悪いループが
続いていくので
栄養療法では
「炎症は万病のもと」
と考えます。
それに、
体内の解毒システムまでもが
抑制されちゃうので
体の炎症は食い止めたいものです。
治療法:EAT治療
治療方法ですが、
慢性上咽頭炎の
治療法として
「EAT(イート)治療」
があります。
または、
Bスポット治療
とも言います。
私もしたことが
ありますが
はっきり言って
まじで、イタイ!
鼻の奥グリグリ
喉の奥ゴシゴシ
私:「オエッーーーーー!」
EAT治療をしている
耳鼻科や内科にいって
炎症を起こしている
上咽頭に、塩化亜鉛溶液を
つけた綿棒で「こする!」のです。
私の場合は一瞬で終わりました。
終わった直後は、
涙と鼻水の
大波が押し寄せます。
病院の先生は、無の境地
全くの無表情でした。
終了…
週1回、
全部で10回程度?
(個人差あり)
通院することで
改善するケースが
多いそうです。
これにより、
上咽頭の炎症や
うっ血が鎮静化。
また、
上咽頭は自律神経の
迷走神経と繋がっているため
自律神経の
乱れも改善される
こともあるようです。
良質な睡眠に
つながったりすると
嬉しいですよね。
同時に
副腎疲労対策
なんかも並行していくのが
いいかな〜と思います。
頑張って治療しても
ストレス、寝不足、食事の改善なしで
免疫力を下げてしまう生活だと
また、慢性上咽頭炎を
ぶり返してしまう
可能性があるからです。
他にも
セルフ治療として
ミサトール(梅エキス)や
鼻うがいなどありますが
まずは、EAT治療している
クリニックで診断いただくのが
得策だと思います。
もし、
長引く不調や
原因不明の症状に
悩まされている場合
慢性上咽頭炎が
背景にある可能性も
考慮してみてください。