細胞の中からデトックス

ヨガで高める自然なデトックス力

 

私たちの体は、
肝臓や腎臓、
腸といった臓器が働き、
日々不要なものを
外に出すデトックス機能を
持っています。

ストレスや
不規則な生活で
交感神経が優位になった
状態が続くと、
デトックス機能が
うまく働かなくなる
ことがあります。

ヨガはこのバランスを
整えるための効果的な
手段の一つです。



交感神経優位でデトックスが妨げられる理由

 

交感神経は、
ストレスや緊張を
感じたときに
活発になる
自律神経です。

「戦うか逃げるか(fight or flight)」
の状態を作り出し、
心拍数を上げたり、
血圧を高めたりして
体を緊急事態に対応させます。

しかし、
ストレス状態が
長く続くと、
体の中で次のような
変化が起こり、
デトックスが妨げられます。

  • 血流の分配が変わる
    交感神経が優位な状態では、血液が筋肉や心臓に優先的に送られ、消化器官や腎臓、肝臓への血流が減少します。これにより、これらの臓器が十分に機能せず、老廃物や毒素の処理が遅れてしまいます。

  • 腸の動きが低下する
    ストレス状態では副交感神経の働きが抑えられるため、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が鈍くなります。その結果、便秘がちになり、老廃物が腸内に滞る時間が長くなることで、腸内環境が悪化します。

  • 肝臓の解毒能力の低下
    慢性的なストレスは、肝臓の解毒酵素を減少させる可能性があります。特にフェーズI(毒素を処理する最初のステップ)とフェーズII(毒素を水溶性にして排出可能にするステップ)の働きが低下し、体内に毒素が蓄積しやすくなります。

  • リンパの流れの停滞
    リンパ系は体の老廃物を回収し、排出を助ける役割を果たしますが、交感神経が優位だと筋肉の緊張が高まり、リンパの流れが滞ることがあります。

ヨガでデトックスをサポートする仕組み


ヨガの強みは、
なんといっても
「副交感神経を優位する」
ことだと思います。

私たち現代人は、
非常に交感神経優位になりやすく、
力を抜くための時間を
意図的に持つことが
とっても大切です。

デトックスも同じ
副交感神経には、
デトックス機能を
回復させる働きが
あります。

例えば

  • 内臓への血流を促進
    前屈やねじりのポーズは、腹部を圧迫して内臓の血流を一時的に制限し、その後リリースすることで、血流を促進します。この「ポンプ作用」が、肝臓や腎臓の機能を高めるのに役立ちます。

  • 深い呼吸で酸素供給をサポート
    ヨガの深い呼吸法(例えば腹式呼吸)は、酸素を効率よく体に取り入れ、細胞がエネルギーを作り出す働きを助けます。このプロセスが代謝を活性化し、老廃物の処理を促進します。

  • ストレスを軽減し自律神経を整える
    ヨガのポーズや呼吸法は、心を落ち着かせる効果があり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えます。これにより、副交感神経が優位な状態を作り出し、体の自然なデトックス機能の促進させます。

 

ヨガを日々の生活に
取り入れることで、
体のデトックス機能を
高めながら、

心も軽やかに
整えることができます。