細胞をサビから守ってくれる物質のことを「抗酸化物質」と言いますね。
この、抗酸化物質をわかりやすいように分けて考えてみます。
・外から(食品)摂る抗酸化物質
・身体の中でつくられる抗酸化物質
今回は「食事編」ということで、外から摂る抗酸化物質についてみていきましょう。
食品から摂取できる抗酸化物質
抗酸化物質はたくさんありますが、代表選手をピックアップ
1. ビタミン系
- ビタミンC:柑橘類(みかん、レモン、キウィなど)、イチゴ、ブロッコリー、パプリカなどに豊富。
- ビタミンE:ナッツ、あん肝、いくら、たらこ、ぎんだら、などに含まれる。
- ビタミンA:鶏レバー、豚レバー、あん肝、うなぎ、ホタルイカなどに含まれる。
2. ポリフェノール
(8000種類以上存在する植物が持つ苦味や渋味、色素成分)
- カテキン:緑茶(抹茶、玉露、ほうじ茶、番茶、玄米茶など)、ウーロン茶、紅茶など。
- イソフラボン:豆腐、納豆、豆乳、レンズ豆など。
- アントシアニン:ぶどう、いちご、ブルーベリー、黒豆、黒ゴマ、ナスなど。
- ケルセチン:玉ねぎ(特に皮)、緑茶、ピーマン、アスパラなど。
血管を若々しく保つ作用があり、動脈硬化の予防に貢献してくれる。
水溶性なので、持続力はないので、3〜4時間間隔でお茶を習慣に摂取すると良いと思います。
例えば
朝7時にティータイム、11時前後にティータイム、15時にティータイム、と
ひと息つく時間をつくるのはいかがでしょう。
コーヒーなどのカフェインの含有が多い飲み物だと、もちろんカフェイン中毒になるので注意が必要です。「ルイボスティー・カモミールティー・ローズヒップティー」などハーブティーや、緑茶、紅茶など織り交ぜ、ローテーションで飲むといいかもしれませんね。
3. カロテノイド
「カロテン類」と「キサントフィル類」という二つのグループに分けられます。
(鮮やかな色を持つ野菜や果物に含まれる自然な色素で、皮膚や粘膜を丈夫にする、視力維持や免疫強化、がん予防などを支援)
- ルテイン:アボカド、ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ、乾燥プルーン
- β-カロテン、α-カロテン(体内でビタミンAに変換):しそ、にんじん、にら、西洋かぼちゃ、赤パプリカ、ほうれん草、春菊、オレンジ、マンゴーなどに含まれる。
- リコピン:トマト、マンゴー、柿、西瓜に含まれる。
Point
・カロテンを含む野菜たちは、固い「細胞壁」があり、生のままだと
吸収されにくいので、にんじん、トマト、かぼちゃ、など
カロテン含む緑黄色野菜は加熱調理がいい。
・カロテンは、体内でビタミンAに変換、脂溶性でもあるので、油と仲良し。
ビタミンEやビタミンCを一緒に摂ると相乗効果で抗酸化力がUP!
・旬のものは、抗酸化物質をたっぷり含む
つまり、カロテンは旬の野菜を「油で加熱調理」&「柑橘類プラス」が理想ってことですね。
・蒸し野菜でドレッシングかける
・バターなんかでソテーする
・油で、ジャーっと炒める
・お肉と一緒に食べる
・ナッツ類(ビタミンE)を料理にプラス
・デザートやサラダに季節の柑橘フルーツをプラス
などなど
ふむふむ…
豆知識として、頭の片隅に置いておくといいですね。
まとめ
色鮮やかな野菜や果物には多くの抗酸化物質が含まれます。
赤、青、緑、黄色など、異なる多様な色の食品を
彩りよく摂って、ひと息タイムにはポリフェノールを含むお茶を。
あと、日本人は胃酸が少なく、消化不良を起こしやすい人も多いと思うので
レモンをかけて食べると胃酸も出るし、
柑橘類プラスになって
一石二鳥でいいですね。