あなたの体の中で、熱い戦いが繰り広げられているのを知っていましたか?
フリーラジカルという有害な分子と、それを無力化する「抗酸化物質」たち!
この強力な守り手は、実は自分の体の中で作り出されている驚きの存在です。
ビタミンCやEなどの抗酸化物質は有名ですが、
身体の中でもガンバリ屋さんたちがたくさん活躍しているのがわかってきました。
ここぞ!というピンチの時に奮闘する抗酸化物質のパワーと、サポート方法をご紹介します。
疲れていると言うことは、
「ミトコンドリアが上手く働いていない」可能性が考えられます。
ミトコンドリを増やすためには、
- 運動
- ミトコンドリアを動かすための栄養素
- ミトコンドリアの働きを邪魔する活性酸素を抑える
今回は、この活性酸素にフォーカスです。
活性酸素は、身体にとって大切なものでもありますが、過剰になりすぎると、「老化・心筋梗塞・脳梗塞・がん」などの原因になったりもします。
増えすぎた活性酸素を酸化ストレスともいい、この酸化ストレスはミトコンドリアの働きを悪くしてしまいます。
厳密には、ミトコンドリアは、酸素と栄養を取り込んでエネルギーをつくる都合上、
ミトコンドリから少しだけ活性酸素を発生させますが、
問題は「増えすぎた活性酸素」
過剰な活性酸素はミトコンドリアにとっては大敵なんです。
なぜ、「活性酸素が増えるのでしょうか?」
主な原因はこんな感じ
- ストレス
- 大気汚染・農薬
- タバコ
- 紫外線
などなど
抗酸化物質の神秘的な働き
抗酸化力が高い人ほど長生きできるそうですが、本来は身体にとって必要な活性酸素。ですが、次々と酸化の連鎖反応を起こしていくので、増えすぎないよう身体には抗酸化システムが備わっています。
知れば知るほど
身体って、よくできてるな〜と感動するワケです。
いくつか、ご紹介させてください。
抗酸化酵素
過剰な酸化物質を中和・分解し、細胞や組織をダメージから守る役割を果たします。
- スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)
- カタラーゼ
- グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)
- グルタチオン還元酵素(GR)
これらの酵素は、異なるメカニズムで、共同し活性酸素や酸化ストレスから細胞を守ります。この酵素たち、原料は「たんぱく質」なので、もともとたんぱく質が足りない方は、「抗酸化力が弱いかもしれない」と推測することができますね。
グルタチオン
グルタチオンは、「システイン、グルタミン、グリシン」3つのアミノ酸を体内で合成します。強力な抗酸化力を持ち、肝臓で解毒して、有害な農薬や大気汚染、お薬などを無害な物質に変換してくれます。肝臓はめちゃくちゃ働きものです。ありがたい〜
グルタチオンレベルを上げる食品として、
もちろんタンパク質、そしてレバー、ブロッコリースプラウト、ブロッコリー、にんじん、カレー粉に含まれているターメリックなどがあります。ぜひ、スパイスカレーに、ブロッコリーサラダをプラスした献立に!
尿酸
意外ですが、尿酸も細胞の外にある場合は抗酸化として働いてくれます。なので、尿酸値が低い場合は抗酸化能力が低い可能性があるか、または低タンパクか。と推測できます。
「血清尿酸値」
理想値は、5-6mg/dLぐらい
低い場合は、4mg/dL以下
あくまでも目安です。尿酸以外の項目も併せ考えていきます。
メラトニン
眠りのホルモン「メラトニン」にも抗酸化作用のみならず、抗炎症、免疫力UPしてくれる優れもの。
メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、朝起きて目に光が入ってから、14〜16 時間後にメラトニンが分泌し、じわ〜じわ〜と眠くなってきます。この時、部屋が明るかったり、携帯やパソコンを見ていると、光が刺激となり、メラトニンが抑制されてしまいます。また、寝不足が続くなどメラトニン不足になると、老けた感が出るかもしれませんね。私も産後の寝不足で老け感は凄かった〜産後の鉄不足でイライラ+老けた感のショックは忘れません
メラトニンは、ビタミンCやビタミンEを上回る抗酸化力とも言われていますので、ぜひ睡眠負債の解消を!
他にも、女性ホルモンのエストロゲン、CoQ10、ビリルビンなど抗酸化力の選手群がいますが、長くなるので、また、ぼちぼち。
まとめ
- 増えすぎた活性酸素はミトコンドリの大敵
- 身体の中で、抗酸化システムが、タッグを組んで機能し、活性酸素のバランスを保とうとしている。
- 抗酸化酵素、グルタチオン、尿酸、メラトニンなど、たんぱく質を原料としている
- 夜更かしは、ほどほどに。